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優良高配当株の見つけ方【分析ツールを使った方法】

優良高配当株の見つけ方【分析ツールを使った方法】

以下の記事では「高配当株投資の始め方」について紹介しました。

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ただ、実際に優良な高配当株を見つけるのはやってみないと分からないという点があります。

なので、この記事では優良高配当株の見つけ方について紹介したいと思います。

高配当株の見つけ方

高配当株の見つけ方に関しては以下のステップで探していきます。

高配当株リストを取得する
IR BANKを使って「過去の業績」を確認する
企業HPで「最新の業績」を確認する
あらゆる情報を元に「将来」を予想して最終決定する
このように過去、現在、未来と確認することが大切になります。

高配当株リストを取得する

まずは高配当株リストを取得します。

日本の上場企業は3700社近く存在し、高配当株はその内、数十~数百社程度と言われています。

その中で高配当株企業を探す方法としてGoogle検索で「Yahoo ファイナンス 配当利回り」と検索を行います。

すると、以下のような画面が表示されます。

Yahoo!ファイナンス

株式投資に役立つ、国内上場銘柄を対象としたランキング。「値上がり」「値下がり」「出来高」など約40種類のランキング情報を…

これが高配当株リストになります。

この中には本当に優良な高配当株企業見せかけの高配当株企業が存在します。

例えば、配当利回りトップの商船三井の配当利回りはこのタイミングで17.15%あります。

なので、100万円投資すれば1年間で17万円も貰えるのか、すごいじゃん!といって飛びつきたくなりますが、そのような買い方は絶対にダメです。

いくら高配当をもらえたとしても、それが一時的なものであったら意味がないですし、株価が下がり含み損が拡大したら意味がありません。

100万円で買った株が70万円、60万円…と永遠に下がってたら、毎年6万円の配当をもらってもトータル損になりかねません。

探すべき高配当株というのは、

安定的に配当金を出し続ける(なんなら配当の金額も増える)

長期的に株価も伸びる

このような企業を見つけることが大切になります。

IR BANKを使って「過去の業績」を確認する

次に先ほどの候補社リストから目を付けた企業を1社1社を丁寧に見ていきます。

その際に「IR BANK」を利用すると便利でこのIR BANKで過去どれくらいの配当金を出してきたか、確認することが可能となります。

「IR BANK」の使い方は以下となります。

まず、赤枠に確認したい企業(例えばNTT)を入れます。

日本電信電話を選択します。

そして左のLinkから「決算」をクリックします。

これで過去の業績の一覧を確認できる重要なページにたどり着くことが出来ました。

このページの重要な8項目を確認するだけでこの企業がどういう状態か判断することが可能となります。

ここから確認するべき8つの項目に関して確認していきます。

売上高

業種によっては「営業収益」、「収益」など呼ばれていますが、全て売上高になります。

売上高を見る上で重要なのは、「右肩上がり」か「増減が激しすぎないか」の2つになります。

売り上げがジグザクしているような企業は業績が不安定なので高配当株投資には向いていないです。

売り上げの上下が激しいというのは安定して配当金を払うことが出来ないと考えた方が良いですね。

NTTのように右肩上がりの売上高が理想的になります。

EPS

EPSとは一株辺りの利益になります。

これは株式投資におけるもっとも重要な指標になります。

EPSのチェックポイントは右肩上がりになっているか?です。

NTTの場合は綺麗な右肩上がりになっています。

EPSが右肩上がりになっていれば企業経営は100点と言って良いですね。

逆にEPSが右肩下がりになっている企業は、どんなに他の指標が良くても投資先の企業には向いていないです。

営業利益率

営業利益率というのは売上のうち、どのくらいの割合が営業利益か?という指標になります。

営業利益率が高ければ高いほど、儲かるビジネスをやっている収益性の高い企業と言えます。

NTTの場合、大体13~14%程度の営業利益率になっています。

これは高い営業利益率で、東証一部、現在でいうとプライム市場の平均営業利益率は金融業以外の企業だと7%前後になります。

業種によって幅はあるもののチェックポイントとして10%以上であれば優秀で5%以下であれば検討の余地は無しです。

また、利益率が伸びているのか悪化しているか確認しましょう。

自己資本比率

自己資本比率というのは企業が簡単に倒産しないかという安全性を表す指標になります。

自己資本比率が高ければ高いほど潰れにくい企業と言えます。

例えば現金が手元に100万円あるとして、それは自分で用意したものか、どこかから借りてきたものかという事です。

全額自分が用意したものであれば、自己資本比率は100%で100万円のうち、40万円を他から借りてきた場合は自己資本比率は60%となります。

NTTの場合、大体30~40%が自己資本となっています。

高配当株投資の自己資本比率は40%以上は欲しい、60%以上を超えると安心、80%以上であれば素晴らしいと考えておいた方が良いですね。

中小企業の場合、自己資本比率が40%以上の会社が10年以内に倒産する確率は3.5%という調査結果が出ています。

ということは、上場企業で自己資本比率が60%以上なら倒産のリスクはかなり低いと言えます。

自己資本比率100%が全て良いとは言えないですが、高い方が安全というのは間違いないです。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)

営業活動によるCFというのは1年間で手元の現金がいくら増えたのか?を表す指標になります。

NTTの場合、ほぼほぼ増減が無い形になっています。

チェックポイントとしては毎年黒字で増加傾向にあることが大切になります。

例えば過去10年で1年でも赤字である場合、自分は投資先として選定は控えています。

現金等

これのチェックポイントは現金が増えているか?というチェックになります。

NTTの場合は、現金の増減がほとんどない状態ですね。

本来であれば、長期的にみてキャッシュが増えている企業を選ぶのが良いかと思います。

現金が多い企業は不景気でも乗り切れるし、大きな事業投資が出来る、また、本当に使い道が無ければ、配当や自社株買いで株主に還元することが出来ます。

また、会社によっては余剰資金を株式や債券を購入していたりしますので、現金が無いからダメという訳ではなく、換金性の高い資産を持っているか見逃さないようにしましょう。

1株辺り配当金

1株辺り配当金というのは、1株辺りどのくらいの配当金を出しているか?という高配当株投資にとっては最重要な指標になります。

確認するべきポイントは「配当金の安定性」と「配当金の成長性」です。

頻繁に配当金が減ったり、配当が0円になったりするような企業は投資を見送りましょう。

特にリーマンショック(2008年)のような不景気な時にどのような配当をしていたか?しっかりと確認するのが重要です。

また、配当金が減らないだけでなく増えているかも重要です。

NTTの場合、毎年配当金が増えている形となります。

配当性向

配当性向とは今年の利益のうち、何%を株主にキャッシュバックをするか示す指標になります。

これを見て企業が無理をして配当金を出していないか?を確認できます。

一般的に配当性向が70~80%になっていると、そろそろ今のレベルの配当金を出すのは厳しいと判断します。

NTTの場合は大体30~40%になっています。

配当性向のチェックポイントは30~50%が健全と言われていて、70%以上は警戒しておく必要があります。

企業HPで「最新の業績」を確認する

IR BANKで過去の業績を確認したら、現在の業績を確認します。

調べる方法は「会社名 IR」とGoogle検索をすれば確認することが可能となります。

例えばNTTのIRを確認したければ「NTT IR」と検索すると以下の画面が表示されます。

この投資家情報をクリックしてください。

ここから「最新の決算プレゼンテーション資料」を探します。

決算短信や報告書などの資料がありますが、正直一般の人では難しい内容のため、プレゼンテーション資料であれば理解できることが多いです。

プレゼン資料であれば、分かりやすくまとめられてあり、グラフなど見やすくなっているため使いやすいと思います。

もし、決算プレゼンテーション資料が無い場合は、決算短信の1ページ目だけ確認してください。

内容に関してはこの記事を読んでいただければ、ある程度理解はできると思います。

あらゆる情報を元に「将来」を予想して最終決定をする

投資というのは、いくら過去の業績が良かったり、現在の業績が良くても、その企業に伸びしろが無ければ見送るべきで、「未来」に伸びしろを感じる企業に投資するべきです。

過去と現在の数字を把握した後は「社長のインタビュー動画・記事を読んだり」、「業界の未来、競合他社を調べたり」、「実際にその会社のサービス・商品を使ってみたり」と自分の経験などをフル活用して、この企業は将来にわたって成長し配当金が増え続けると判断します。

まとめ

優良高配当株企業の見つけ方に関しては、高配当株企業リストを取得し、過去、現在を確認して未来を予測して投資先を見つけていく必要があります。

特に過去の業績は8つのポイントを押さえてしっかりと企業分析を行っていきましょう!

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