一口馬主の配当は?配当金で儲けることはできるのか?
一口馬主の配当金ってどのくらいあるの?
実際に出資馬が競馬に出走すると出走結果によって賞金が出ます。ここでは一口馬主がどのくらいの配当を得ることができるのか紹介します。
まず、レースの賞金ですが注意するべきはこの賞金がすべて馬主に入るわけではないです。
割合としては、調教師、騎手、厩務員に対して合計20%が入り、残りの80%が馬主に入ります。ここからクラブの手数料や税金が控除されて約60~70%が出資者への配当金になります。
配当金の詳細
配当金として分配される賞金には以下のようなものがあります。
- 本賞金
- 出走奨励金
- 特別出走手当
- 距離別出走奨励賞
- 内国産馬所有奨励賞
本賞金
本賞金とは1~5着までに入ることで出る賞金になります。この賞金は有名ですよね。
出走奨励金
出走奨励金とは6~8着(重賞は10着)までに賞金が出る制度になります。賞金額は優勝賞金の数%となっており、例えば8着の場合、5着の賞金の半分が賞金として出ます。
特別出走手当
特別出走手当というのは出走することで手に入れることができる賞金になります。条件はあるものの条件を満たすことで約400,000円程度の賞金を得ることができます。
距離別出走奨励賞
1勝クラス(特別競走)以上の芝1800m以上のレースに関しては、1着~10着までにこの奨励賞が出ます。金額は距離とクラスによって異なり大体1着馬は1,000,000~4,000,000円の賞金を得ることができます。
内国産馬所有奨励賞
これは内国産馬に限り1着~5着までに入った場合、賞金が出ます。賞金額はクラスによって異なり、1着で500,000~4,000,000円になります。
実際の配当金
では実際にどの程度、配当金が入るかシミュレーションをしてみましょう。
日本国内のレースで最も賞金が高いジャパンカップ、有馬記念の場合、本賞金は3億円になります。さらにここに特別出走手当、距離別出走奨励賞、内国産馬所有奨励賞が入ります。そうすると約3億1000万円程の賞金になります。このうち80%が馬主に入りますが、手数料や税金がかかり大体70%程度の約2億1700万円が馬主の賞金になります。ここから募集口数で割ることで一口の賞金となりますので、例えば500口の場合、一口あたり40万程度が配当金となります。
一口馬主は実際に儲かるの?
シミュレーションは日本で最も賞金の高いレースを優勝した場合のパターンです。これをみると500口クラブの馬で儲けることはなかなか難しいのがわかるかと思います。現役馬のクラブ馬で最も稼いでいるアーモンドアイは総獲得賞金が約13億円程になるため、一口あたりの配当金は約260万円です。最も稼いでいる馬でこれですから、やっぱり儲けるのは難しいですよね…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。結論、一口馬主で儲けるのは非常に難しいです。もちろん、少数口数クラブで相当な相馬眼があり、希望する馬に出資できる実績があればジェンティルドンナやオルフェーヴルのような馬に出資することで3000万円程の利益を出すこともできます。
ただ、儲けることは本当にごく僅かな確率なので儲けることを目的としての一口馬主はやめておいたほうが良いと思います。